4200kmの山歩き

普通であれば、退職してすぐに仕事を探す(営業活動をする)のかも知れない。でも、そうはしなかった。

これまで思うようにできなかった山歩きを、しばらく存分に楽しみたい。そう考えたのだ。前職では、11年半働きっぱなしだったといっても過言ではない。有給休暇も体調不良時にたった数日使ったぐらい。この退職後の空白期間を逃してはならないという思いに駆られたのである。

行き先は、以前から憧れを抱いていた『パシフィック・クレスト・トレイル(PCT)』。PCTは、アメリカ・メキシコ国境付近からアメリカ・カナダ国境付近まで続く、約4200㎞の長距離自然歩道。アメリカ三大長距離自然歩道のひとつである。ここを、バックパックひとつ背負って歩き切るのだ。移動手段は、徒歩のみ。4月26日にスタート地点を出発し、9月末にゴール地点に到達する予定。約5ヵ月間にわたるハイキングだ。基本、テント生活だが、約1週間ごとに街に下り、食料を補給。それを繰り返しながら、踏破を目指すのである。

西海岸寄りがPCT

ただ、断っておきたいのは、大きなチャレンジを試みようと思っているわけではないということだ。旅に行くとか、冒険に行くとか、そういうつもりは一切ない。そもそも、自分は旅人でも、冒険家でもない。ただ単純に、いちハイカーとして、その土地土地の自然や文化に触れながら歩きつづけたいだけである。

言葉も文化も異なる地で、5ヵ月かけて4200kmを踏破する。当然ながら、不安はある。家族も含め多くの方々からも心配された。でも、別に生死をかけて世界最高峰への登頂を目指すわけではない。自然道は日本にだってたくさんある。ただ、それがかなり長く、5ヵ月ぐらいの歳月を要するだけ、のことである。

もちろん、甘く見ているわけではないが、必要以上に驚くほどのことではない。ただひとつだけ気にかかっていることを挙げるなら、これが根津貴央36歳の、人生初の海外旅行ということぐらいだ。

4200kmの山歩き” への4件のコメント

  1. 根津さんお気をつけて^^
    雑誌・広告関係者にPRしておきます◎
    ちなみに、パーマリンクってなんですか?w

  2. 最初に聞いた時には、不可解で全く想像の出来なかった事がいつしか興味へと変わっていく。
    人間っておもしろいなぁと思います。

    踏破した後に何があるのかは、経験した本人にしかわからないのだろうけれど…
    成し遂げて帰ってくる日が楽しみです。

    くれぐれも怪我に気をつけて

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